「にこっと介護」

〜家族も自分も疲れないヒント〜

介護用の曲がるスプーンの選び方|手が不自由でも自分で食べる工夫

ケアマネとして働いてきた中で、何度も感じてきたことがあります。

それは「食べることは、生きる力そのもの」だということ。

先日、デイサービスである利用者さんが、嬉しそうに「自分専用のスプーン」を見せてくださいました。

「私ね、腕の力が弱くてうまく口まで運べないの。でも食欲は旺盛でね!入院中にリハビリさんが教えてくれたの。少し曲がってて、持ち手が大きいから使いやすいのよ」😊

そう言って、スプーンをしっかり握り、美味しそうにひと口。😋

「自宅用とデイサービス用に2本準備したの。どこに行っても、しっかり食べられるからね。食べることが1番の楽しみなのよ!」✨

その笑顔が、本当に印象的でした。

🌻 ケアマネ視点で感じる「見逃さないでほしいサイン」

在宅介護の現場では、「食事がうまく食べられなくなってきた」という相談をよく受けます。

みなさんのご家族に、こんなサインが出てきていませんか。

  • 食事に時間がかかるようになった

  • 食べこぼすことが増えた

  • 食欲が落ちてきた

  • 「食べるのが面倒」と言い始めた

これは、お年寄りの怠けやワガママではなくて、手や腕の力が弱くなっているサインかもしれません。

「お箸がうまく使えないなら、スプーンにしてみる?」と、まわりが優しく声をかけてあげるきっかけにしたいですね。

🌻 「自分で食べる」ことの大切さ

介護の世界では、「自立支援」という考え方をとても大切にしています。 できることは自分でやり続けること、という意味です。

「食べる」という行為は、単に栄養を摂るだけでなく、

  • 食事の楽しみを守ること

  • 生活のリズムを作ること

  • 自分でできるという自信につながること

そのすべてに関わる、大切な「自立」のひとつなんです。

誰かに「あーん」と口に入れてもらう食事も時には必要ですが、やっぱり自分のペースで、自分の手で口に運ぶご飯が一番美味しいはずです😊

🌻 道具を変えるだけで、解決できることがある

「手が不自由になって、うまく食べられない」

そんな悩みを抱えている方に、ぜひ知ってほしいのが「介護用の曲がるスプーン」です。

さきほどの利用者さんが使っていたような、「首の角度を自由に変えられて、グリップが太くて軽いスプーン」は、手首や腕の力が弱くなった方の強い味方になります。

ポイントはここです。

  • 首が曲がる → 手首を返さなくても、口まで無理なく運べる

  • グリップが太い → 握りやすく、持っているだけで手が疲れにくい

  • 軽い → 腕への負担が少ないので、最後まで自分の力で食べられる

もし、スプーンを変えても「お皿の端っこで食べ物が逃げちゃう…」というときは、内側が反り返っていて、食べ物をすくいやすいお皿(すくいやすい食器)をセットで使ってみるのも、おすすめですよ!

🌻 「どこで買えばいいの?」と思ったら

こうした介護用の食器は、身近なところだと大きめのホームセンターの介護用品コーナーや、大型のドラッグストア、ネット通販などで探せます。

「うちの親にはどれが合うのかな?」と迷ったら、デイサービスのスタッフさんや、訪問してくれているリハビリの先生(作業療法士さんなど)に「どんなスプーンがいいかな?」と聞いてみるのも手ですよ。プロの目線で、その方の手の力にぴったりの形をアドバイスしてくれます😊

もちろん、ケアマネジャーに「ねぇねぇ」と声をかけていただいても大歓迎です!

🌸 にこからのメッセージ

スプーン1本変えるだけで、誰の手も借りずに「あぁ、美味しい!」って笑顔で食べられるようになる。これって本当にすごいことですよね。

介護は、頑張ってすべてを手伝うことだけが正解ではありません。 便利なお助けアイテムを上手に使って、ご本人の「できる喜び」を守りながら、毎日の介護を少しでもラクにしていきましょう!