
先日、父から「ゴム対応の接着剤を一緒に買いに行って欲しい」と頼まれ、ホームセンターへ出かけました。
そこで店員さんに声をかけ、接着剤を選んでいる父の様子をそばで聞いていた時のことです。
父:「靴底が剥がれてきたから、ゴム製でもしっかりくっつく強力な接着剤が欲しいんだ」
店員さん:「それなら、ゴム製にも強くてこちらのタイプがおすすめですよ」
と、知りたがりの父にとても親切・丁寧に説明してくださいました。そして最後に、店員さんがこう付け加えたのです。
店員さん:「でも……靴ですからね。足元の安全を考えると、接着剤で直すよりも、靴を買い替えられた方が安心ですよ」
父:「剥がれているところ以外はまだ十分に使えるからねぇ……でも、本当にそうだね。つまずいて転んでからじゃ遅いもんね。ありがとう!」
そのやり取りを聞いて、私はハッとさせられました。
娘でありケアマネであるはずの私は、父が接着剤を使う「目的(=安全に歩くこと)」を見ようともせず、ただ「接着剤を買うこと」だけに頭がいっていたのです💦
お店の売り上げよりも、父が転ばないことを第一に考えて声をかけてくださった店員さんには、心からありがとうございます。
帰り道の車中で父は、「あの店員さん、説明が分かりやすかったな。新しい靴、買おうかな……」と心が動いている様子。
それから数日後、父から「新しい靴を買いに行きたい」と連絡がありました!
あの時すぐには気づけなかった反省を胸に、さっそく二人で靴屋さんへ出かけてきました😊
🌻 ケアマネ目線で伝える「高齢者の失敗しない靴選び」
店員さんの一言で「安全」に目が向き、無事に新しい靴を買いに行くことになった父。
実は、高齢者の転倒原因の多くは「履き慣れていない靴」や「足に合っていない靴」だったりします。
靴底が剥がれたまま歩くのはもちろん危険ですが、新しく買う時もいくつか大切なポイントがあります。
ご家族の靴選びで迷った時は、ぜひ以下の3つのチェックポイントを参考にしてみてくださいね!
1. つま先が少し上がっているか?
すり足ぎみになっても、つま先が少し上がっている靴なら段差につまずきにくくなります。
2. かかとがしっかりしていて、適度な重みがあるか?
「軽ければ軽いほど良い」と思われがちですが、軽すぎるスリッポンなどは脱げやすく、かえって足元が不安定になります。かかとを包み込む硬さがあるものを選びましょう。
3. マジックテープ等で履き口が大きく開くか?
手元や膝がおぼつかなくなっても、自分で脱ぎ履きがしやすく、足の甲の高さに合わせてしっかり固定できます。
🌸 にこからのメッセージ
接着剤で直して履き続けようとしていた父ですが、お店でぴったり合った新しい靴を履いた瞬間、「やっぱり軽いし、歩きやすいな!」とすごく嬉しそうにニコニコしていました。
「モノを大切にする」という父の気持ちも大切ですが、何より大切なのは「転ばずに安心して毎日を過ごせること」。
みなさんのご家庭でも、ご両親や大切な方の「靴底のすり減り」や「かかとの潰れ」を、ぜひ一度チェックしてみてくださいね!